高知、不思議と体がほどけていく解放感 脱いでいく旅リベンジ【08】 日本一の清流・仁淀川カヌーキャンプ
高知に到着してすぐ、感じたのは、その空気の質の違いだった。
湿り気がある。あたたかい。その中にある、おおらかさ、ゆるさ、気楽さ、開かれた感じ。
街の中に、水が多い。
川が、街の中に豊かに流れていて、水田がたくさんある。
すぐそこは海。
バスが市内へ進むほどに、
不思議と体がほどけていく、というような解放感がある。
街へ降りたって、この空気感、どこかで感じたなあと思ったら、台湾だ。
台湾と似ている。
南国で、湿度が高くて、昭和な感じで、どこかあけっぴろげで、人との距離が近くて、人々は、おおらかで、笑っているようで、料理の味付けが優しくて美味しいところ。
高知といえば、私の中では、もう20年ほどファンの西原理恵子さんだ。高知=りえぞう。これいっぽん。
穏やかに広がる水田や、山のすそ野なんかを見て、
これが「女の子ものがたり」や、「ゆんぼくん」や、「ぼくんち」や、「晴れた日は学校をやすんで」なんかに出てくる、あの草っぱらかしら、などと思いを馳せる。
(そういえば、りえぞうキャラの電車的ななにか、みたよー)
出典:https://www.makuake.com/project/saibaratrain/
ただ、バスの車窓から見る高知は、結構都会だった。
あのイラストみたいな、永遠に終わりのないような草原みたいなのは、ぱっと見では見当たらなかったな。
彼女の漫画から得た(すりこまれた)高知は、男は昼間から酒飲んで働かない、女はそんなダメ男たちをゆるしつつ化粧大好きで、若くて結婚してる感。
ものすごく偏っているのは西原はんの功罪。
だから、昼間からちゃんと働いているバスの運転手さんやら、観光センターのおじいちゃんやらを見るたんびに、うわーちゃんと働いてるやん!と心の中で驚き、
ホテルのえらい美人な受付の女性やら、ものすごいノリのいいチャキチャキの居酒屋のおばさまを見て、いやいやしっかりしとるがな、といちいち驚いては、ずーっと突っ込みまくっていた気がする。
そう言う意味では、一人でもうんと楽しめた高知旅行。ありがとう西原はん。
◆
バスがはりまや橋のバス停についた。
降りる人は誰も居なかった。
ビルが立ち並び、路面電車があり、交通量の多い太い道路が交差する、立派な街並み。
高知って、大きな街だ。
大きな登山リュックを担いで歩くには、かなり場違いな、都会的な街並みのなか、
お昼ご飯を食べに向かう。
翌日にツアーメンバーと合流して、ひろめ市場で「たたき」だの土佐名物をたくさん食べることになっているので、この日は一人で入ることのできるカフェにすることにした。
何より空港でラーメンを食べたので、まだお腹が空いていない。入れるなら小腹に入るものだ。そしてしょっぱいものを食べたら次は甘いものが食べたくなるのは道理というものだ。
向ったのは、60年の老舗喫茶店のふぁうすと、というお店。
ガイドブックで見つけた。
パンケーキって、東京では人気がある。一時期すごかった。パンケーキもホットケーキも、まあ大抵いつも人気がある。だから食べようと思うと、列ができていて、大抵混んでいる。
実は東京でパンケーキを食べたことはない。並ぶぐらいなら作ってしまおう、というのが私の思考パターンで、だからたいてい家に帰って作って食べている。
ガイドブックには「そりゃ見たら食べたくなるだろう」というような美味しそうなパンケーキの写真が出ていた。期待して向かう。
少し迷って、でも思ったよりすぐに、お店は見つかった。比較的わかりやすい街の作りでがよかった。
お店は、たたずまいが落ち着いていて、雰囲気がとても良い。
中に入ると、地元のおばあちゃんたち、一人でランチの近所のお姉さんたち、そういった感じの人で、ちょうどよく混んでいた。(写真は人のいない方に向けて撮りました)地元で愛されている感が、漂う。居心地良い。
メニューを見たら、ガイドブックにはなかった他のたくさんのメニューがとにかくおいしそうだったんだけれど最初に決めて来たパンケーキを注文した。
甘いバニラアイスが身に沁みるように美味しい。
パンケーキはあっという間に完食。
スケジュールは時間通り進んでいた。
早めのチェックインと荷物を預かってもらうために、ホテルへと向かった。
つづく
4/28 東京→高知 桂浜 1日でまわるスケジュール】
07:40 家出る
08:00 二子玉川駅着
08:15 羽田(第二ターミナル経由)行 リムジンバス発 →(実際には時間違った)
09:20 羽田(第二ターミナル着
09:40 空港でチェックインと荷物預け完了
10:40 手荷物検査のところを通る
11:05 ANA563便乗り込み
12:30 高知龍馬空港着
とさでん交通 高知駅前観光バス 乗車
(発車時刻は飛行機到着と連結している)
はりまや橋バス停まで、約30分
高知市内、ガイドブックに載っていた一人で食べられる60年の老舗カフェ「ふぁうすと」でパンケーキを食べる ←今ここ
高知駅前の高知ホテルにチェックインして荷物預かってもらう
14:48 (高知駅発最終)1日周遊のバスで桂浜へ
17:00 桂浜発
18:00頃 高知駅到着