アカシア食堂 レモンの記

すべては居場所をめぐる旅の話 「私」とは居場所のこと だいたいいるのはあわいのただなか

高知は、空が近い街 脱いでいく旅リベンジ【07】 日本一の清流・仁淀川カヌーキャンプ

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高知市へ向かうバスの中からの写真

 

飛行機が、無事に高知へ着陸した時、窓から見えた地面には、確かに雨が降っていた。
水たまりに、雨粒の模様ができていた。小降りのようだった。

傘は、羽田空港で捨ててきていた。
天気予報は雨のち晴だったけれども、私は自分の晴れ女度にかけた。

こういう無駄な自慢って、誰でもひとつは持ってるもんだと思うんだけど、晴れ女は、私の希少な自慢ポイントだ。

数少ない旅行は本当に晴れる。あの、あめふる島・屋久島に7日いて、雨が降ったのは4時間程度だった。

ああ、今回は珍しく雨のスタートかなと思ったけれど、それでも空に差している光の量の多さに、そのうち晴れるだろうとたかをくくった。

 

ところで、空港で傘がいらなくなる場合って、案外多いのでは、と思う。

搭乗時、荷物を預ける際に傘は預けられない。手荷物で持つしかない。
行った先は晴れている。旅行中も行った先の人が持っていて不要。
持って行ったのはビニール傘。
これだけそろうと、持っていたくない。

選択肢は預けるか捨てるか、だけど、調べたらカウンターで1本10円で引き取り、燃えないゴミとして処分してくれるんだそうだ。

当然、出発時にいらなくなる人が居るということは、到着して必要になった人が同じだけいると思う。需要と供給があるから、ご自由にどうぞリサイクルシステムにしたらいいのになあ、と思う。友人もトイレで献上してきたって言っていた。

もっとも、リサイクルを導入すると羽田空港の傘の売り上げが落ちるし、安全上の理由もあって、許可はされないのかもしれない。

飛行機を降りて預けた荷物を受け取りに、レーンの前に並ぶ。
旅行をして知らなかったことの一つが、この荷物の回転ずし受け取りシステムだ。

目立たない色の似たような型の多いバッグやケースは、自分のものか、わからない。
ブランド品のバッグも同様だ。
バッグの取り違えから事件や恋が生まれるのはアメリカの映画の中だけであって、荷物が受け取れないと次の行動が遅れてしまう。

電車に乗っていると大きなキャリーケースにステッカーをベタベタはったり、カラフルなゴムバンドみたいなのをしている人を良く見かける。地下鉄の電車の中だと、派手だなあという印象で見ていた。
でも、空港のこのレーンの上にあっては、まったく派手ではない。むしろ、大切な指標という勢いである。もしよくある型のケースなら、スカーフを巻いたり、何か工夫が必要だ。

ということを、このレーンの前に来て、思い出す。
今回は登山用の大きなバッグなので、かぶっている人は誰もいないが、この間買いかえた黒のどこにでもあるスーツケースを使った時、難儀したのをここで思い出した。

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無事に荷物を受け取って、空港ロビーへと出る。

飛行機の到着は10分ほど遅れていたが、地方の空港は、市内へ出るバスも10分待ってくれている事が多い。高知でもそういうナイス対応だった。

高知市内、高知駅へと向かうバスは、到着ロビーを抜けて真正面すぐの出入り口前から出発だった。直線距離30m。まっすぐ、これだけ。
方向音痴の私でも迷いようのない明確さで迎えてくれていた。こういうポイントで一気に高知が好きになる。

バスチケットは、出入り口の左手に自動販売機があって、そこで購入する。
これは国内の小さな空港では多いパターンなのか、釧路空港でもそうだったと思う。

とさでん交通のバス。前日、誇大ではなく何十回もホームページを見て、ガイドブックをみたために、すぐにああこれだ、と思えた。
(というか他にバスは見当たらなかったけど)
終点は高知駅で、途中のはりまや橋で降りる、と調べてきていたのでスムーズにバスに乗れた。

「どこまで行きますか」乗り込む時に、運転手さんに聞かれる。
はりまや橋です」さも落ち着いた人のように、でもちょっと自慢気に答える。

調べてきてその通りだった!!!ひとりでできた!
この時の半端ない達成感、誰かに伝えたかった。
伝える人が誰もいないので、せめて、何も知らない運転手さんに。

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空港を一歩出ると、むせるような湿度の高い、暖かな空気に満ちていた。
雨で寒かった東京から、一気に、南国へ来た感覚。

バスに乗りこむお客さんを待って、バスはスタートした。

バスから見る、空が広い。雲が大きい。近い。
空が近い。

斜め前に座ったおばあちゃんたちが二人で会話している。

「さっきまで大雨やったんよ」「そう」
「それが今晴れた」「そう」
「ほんとに土砂降りで」「そう」

高知弁で、このやりとりを数回繰り返している。

私にも聞こえた。私に言っているみたいに聞こえた。

到着したら、晴れたのね。むふふ。
ジャストタイムで太陽の歓迎。
今回も無事に、そしてギリギリで晴れる。
晴れ女度、良好。

空は、みるみると晴れ増して、大きく青くなった。
日が差してきた。

 

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つづく

【4/28 東京→高知 桂浜 1日でまわるスケジュール】

07:40 家出る
08:00 二子玉川駅着 ←今回はここのお話でした
08:15 羽田(第二ターミナル経由)行 リムジンバス発 →(実際には時間違った)
09:20 羽田(第二ターミナル着
09:40 空港でチェックインと荷物預け完了
10:40 手荷物検査のところを通る
11:05 ANA563便乗り込み
12:30 高知龍馬空港
      とさでん交通 高知駅前観光バス 乗車
        (発車時刻は飛行機到着と連結している)
      はりまや橋バス停まで、約30分
      高知市内、ガイドブックに載っていた一人で食べられる60年の老舗カフェ「ふぁうすと」でパンケーキを食べる

      高知駅前の高知ホテルにチェックインして荷物預かってもらう
14:48 (高知駅発最終)1日周遊のバスで桂浜へ
17:00 桂浜発
18:00頃 高知駅到着