アカシア食堂レモンの記2

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想像されてしまったら体は期待し続ける 脱いでいく旅リベンジ【04】 日本一の清流・仁淀川カヌーキャンプ

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一度ある食べ物が舌の上に想像されてしまったら、それを実際に食べるまで体は期待し続けるところがある。

 

寒さに震えて空腹な私の体は、スープストックの、あの濃厚なスープ、とろみがあって濃厚で熱いスープを想像した。想像してしまったのだから、しょうがない。再現されるべきは、そのようなスープ、ということになった。

 

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空港は広い。同じ建物の中、とはいえ、端から端まで歩くだけで10分以上かかるのではないかと思う。タイムリミットは1時間なのだから、そうそう悠長にさがしてもいられない。

 

広い空港の1階を半分程歩いてみたが、希望のスープを見つけられなかった。ないな、と思っていた途中で地図にぶつかって2階にも3階にも飲食店がある事を知る。

行ってみると、10時半開店の店が多く、開いているお店は絞られていることがわかる。

 

このスープ、見つけられるのか?

 

朝から開いているレストランがかたまって並ぶ場所、というのがあった。長い渡り廊下のような場所。メニューを横目に見ながら歩く。パンケーキ、サンドイッチ、カレー、寿司、定食、中華、ホットドック。。。スープ専門店はなかった。

 

ここでひとつ感じたのは、お昼ご飯も朝ごはんも客単価設定が一緒だ、ということだった。朝とはいえ、食事を取るならだいたい1000円前後だった。
このレストラン街における平均単価なのかもしれないが、感覚より高くて少し驚いた。

 

これはディズニーランドみたいなもんで、しょうがないことなんだろう。まあどのみち、今の状態なら、価格にかまわず目の前にスープがあったらすぐさま注文してしまうのだ。

 

そういつもより薄い知性の中で歩きながらメニューを検討した結果、確認できたことは、今、私の中の幻のスープと、最も近そうなのはラーメンのスープである、ということだった。

 

ただし、朝からラーメンは、麺が少し重いなあ。そう思った、空港2階のレストラン通りの一番端。3種類から選べる麺、数種類から選べるスープ、そして飲み物までつけちゃって、破格の650円というお店が現れた。

 

麺が、フォー、春雨、小麦粉麺が選べる。スープの種類には、こっくり濃ゆい担々麺がある。なんと私のためにあるようなお店!「広東家菜」。すぐさま入る。

 

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担々麺スープ、春雨麺。安いから少量かなとドキドキもしたのだが、ちゃんと一人分のラーメンだった。注文からすぐに出てきて、私は食べた。黙々と食べた。無心でスープを飲みほした。体が満たされた。とっても美味しい担々麺だった。

 

食べている途中ではたと写真忘れていたのに気が付いた。スープストックぽいでしょ?

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速攻での完食。 この時の満たされ方はすごかった。空港内で最も穏やかな人だったにちがいない心模様。

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もし、朝からフォーや春雨が食べたい、小麦粉が苦手、グルテンフリーをやっている、朝10時前に熱いスープが飲みたい、アイスドリンク付きで650円台、というモーニングを羽田空港(第2)でお探しならこのお店を一押しします。立地が端っこなので朝は多分ほぼ混まずに座って食べられるし、おすすめです。

 

感動のあまり宣伝のように書いてしまったつぶやき

 

すぐに食べ終わってしまったので、早めに手荷物検査の所をゲートインしよう、と思って時計を見たら、そんなに残り時間がなかったことが分かった。ラーメン店を探すのに、案外時間がかかっていた。

 

自分の乗る飛行機の発着する場所から一番近いゲートは、空港の一番端にあった。少し小走りに、手荷物検査場へ急ぐ。

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歩きながらたくさんの人とすれ違う。でも、渋谷の交差点のような嫌な気持ちはしない。

 

空港自体は好きなのだ。広くて天井も高いし、これから旅立つ人は心持ちウキウキしているから人の気配はおおおよそ明るいし、サービスはいいし、飛び立つ大きな飛行機を見るのはなぜか楽しい。

 

空港には、何か「良い期待」のような気配が漂っている。居心地はいい。手続きこそ苦手だが、場所としては抜群に好きだ。たまに、ただ佇むためだけに来たくなる。時間に追われることなく優雅に。

 

手荷物検査場は端っこゆえに空いていて、途中で止められることもなくスムーズにすすんだ。予定時刻の10:40を少し過ぎてゲートに入る。

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飛行機に乗る時はたくさんの事を忘れているけれども、その時になって思い出す、ことのひとつに、手荷物検査を通ってから、飛行機の搭乗口までの、遠さがある。

 

実は遠い。かなり歩く。だからギリギリに通ると、大変な目に合う。田舎の小さな空港とは勝手が違う。

 

今回も、うわっと思うほど遠かった。忘れてはならない。ここは東京の玄関口、羽田空港なのだ。何もかもが広いに決まっているのだ。時間の余裕なんて、ないのだった。

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つづく

【4/28 東京→高知 桂浜 1日でまわるスケジュール】

07:40 家出る
08:00 二子玉川駅着 
08:15 羽田(第二ターミナル経由)行 リムジンバス発 →(実際には時間違った)
09:20 羽田(第二ターミナル着
09:40 空港でチェックインと荷物預け完了←今回はここのお話でした
10:40 手荷物検査のところを通る
11:05 ANA563便乗り込み
12:30 高知龍馬空港
      とさでん交通 高知駅前観光バス 乗車(発車時刻は飛行機到着と連結している)
      はりまや橋バス停まで、約30分
      高知市内、ガイドブックに載っていた一人で食べられる60年の老舗カフェ「ふぁうすと」でパンケーキ食べる
      高知駅前の高知ホテルにチェックインして荷物預かってもらう
14:48 (高知駅発最終)1日周遊のバスで桂浜へ
17:00 桂浜発
18:00頃 高知駅到着