アカシア食堂 レモンの記

すべては居場所をめぐる旅の話 「私」とは居場所のこと だいたいいるのはあわいのただなか

旅はトラウマと共に 脱いでいく旅リベンジ【01】 日本一の清流・仁淀川カヌーキャンプ

いつも前置きが長くなるので、早めに高知の旅 本文へ入ろう。

4/28

これから高知県仁淀川、というところに行く。これはその旅の話。
仁淀川は、日本で一番の清流だそうだ。仁淀川ブルーという名前を持つほどの清流。四万十川の隣にある川。

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荷造りと着るもの

 

 

荷物は、50リットルぐらいの登山リュック一つ。(こんなかたちの↓)それに財布と鍵が入った小さな斜めかけの肩掛けがひとつ。
 

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2泊3日の、電気もトイレもない場所にテントを張り、カヌーにのる。指定された荷物の中身はサバイバルに適したもの。観光用ではない。内容量は約9kg。重い。

東京は雨の朝だった。高知の予報は雨のち晴れ。着くころには晴れるのかどうか。
思ったよりも肌寒い。でも高知は暑い予報。何を着るのか迷う。1日目は高知観光なので、ジーンズに長袖のニットシャツを着る。この格好に、このごついリュックは合わない。でもしょうがない。旅慣れていれば、さりげないトータルコーディネートもできよう、というものだけれど、年に一度行くか行かないかの旅だ。あるものを総動員してなんとか荷造りを間に合わせる。
 

旅の二大トラウマ

11:05 羽田第2ターミナル発 高知龍馬空港着 ANA563便

これに乗る。ツアーメンバーと落ち合うのは4/29. 4/28は私一人でホテルに泊まって高知市内を見る予定にしている。せっかくの高知。初めての高知。高知の空気を体になじませたい。


ただその前に。飛行機にうまく乗れるか、羽田までうまくたどりつけるのか。私は極度の緊張状態にある。
 
緊張するのは、旅行にトラウマがあるからだ、と思う。

8歳の頃、6歳の妹を連れて、初めてのおつかい、のように、初めての小旅行というわけで、祖母の家まで、二人で出された。
初めての電車なのに、電車乗り継ぎ3回。4時間以上の旅だった。案外スパルタな親である。

想像通り、私はそこで見事に電車に乗り間違えた。妹は「おねえちゃんがまちがえた、あたしは知ってた」と言った。
 
公衆電話は10円玉を入れる時代、テレカもない。10円を続けて入れる、というのが8歳にはわからない。1回電話しても、すぐに切れてしまう。ここどこ?という一言だけ残して母との電話が切れる。
 
しょうがないので、周囲の人に聞いて回る。駅員さんはじめ、その辺の人に聞きまくる。方言で何を言っているのかいまいちよくわからないながらも、みんなが助けてくれたし、その辺のおばちゃんやおねえちゃんが親切に目的地まで同行してくれた。
 
そのような中なのに、8歳のその時の私には安心は訪れなかった。必死であり、誰も信用できない気持ちだったし、笑えなかった。ちゃんと着けるのかな。
 
その時に襲って来た急なお腹の痛みと、泣きたさを必死でこらえていた。しかし妹は隣ですやすやと眠っていた。私の怒りはもちろん倍増である(注:今妹とは仲良しだが妹の性格は変わっていない)。
 
たどり着くことはできたのだが、その時の急性ストレスで腸の病気にかかった。以来ずっと患っている。これがトラウマ1.

次いで9.11テロの余韻が残っていた約11年前、初めてアメリカに行った時。
ツアーに申し込んだのに参加者が1人だったのに、中止にならない、という事態になった。添乗員はおらず、現地で世話係と集合というツアーだった。
 
途中乗り換えがあった。乗り継ぐ予定の飛行機が事情で変更になっていた。私は英語がまったくできなかったし、飛行機の変更は頻繁にあるということを知らなかった。
だから、乗り継ぎの空港で荷物をほおり投げられて走れと言われた時に、意味が分からず少しケンカになった。(ノー!っていっただけだが)
 
そしたらでかくて怖い人とおばちゃんがどなりはじめた。さらに荷物の所にいたでかい人も怒鳴る。荷物投げる。サラウンドノイズで大声。怒鳴られる。引っ張って行かれる。
 
とにかく、GO,Run,のようなことを叫ばれ、その時点で命の危機モードに入った私は、究極の能力開発、火事場の馬鹿力で、テレパシーが作動。
 
飛行機が違うくなってる、とわかり、走らないとやばいってわかり、乗り換え30分しかないって気が付き、空腹は絶頂で、そのままテロの検査でならぶ長蛇の順番を全部すっ飛ばして先頭に並ばせてもらい、(ツアーの日本人客を見て泣きそうになりながら)
 
テロ検査で新品のマスカラをはじめ色々なものを没収され、携帯の中身を全部見られ、体はなんとかアメリカに着いたものの予定より6時間早い到着に連絡しようと思ったらiphoneのない時代、電話機が故障し、買ったサンドイッチの味は塩の塊で吐く、みたいなことが散々続いた。これがトラウマ2.

本来「トラウマ」の原因になった事象は脳が記憶に上ってこないようにブロックしているために思い出せないそうだが、いやいや、私はリアルに思い出せるこれらを、偉大なる2大トラウマとして挙げたい。主張したい。
 
どちらも行きの、乗り換え時が鬼門である。

というわけで、「旅行」となると、国内外問わず、その記憶が無意識にフラッシュバックする。のかどうなのか、とにかく、緊張で頭の中がぼんやりと白くなり不安過ぎて、そのためにさらに、旅行前は、超絶に不機嫌で不安定になる。不安でたまらなくなる。旅に行くという行為を選択した自分を疑う。信じられない!きー!
 
この状態で「私、会社に勤めたことがあるのです」とかいっても誰も信じてくれないだろう。そのぐらい挙動不審で、人としてダメな人になる。

トラウマをフューチャーしすぎると凹むし、脳の電気回路がより確立されてしまうので、このくらいにして4/28に戻る。
 

スケジュールを作り、イメージトレーニングに励む

とにかく、旅に出る前に、何度も時間を確認して、ちゃんとつく、というイメージトレーニングにはげむ。

国内旅行とはいえ11:05の飛行機に乗るためには、約2時間前には空港についていたい。近くの二子玉川駅から羽田空港まで乗り換えなしのリムジンバスが出ており、これに乗って行くことにする。

バスはいい。バスだと、乗り換えがない。朝の電車のラッシュに巻き込まれない。道路の込み具合によって時間は若干左右されるが、朝早ければスムーズにつくだろうと読む。私には「乗り換えがない」というのが最も魅力的なポイントである。

少し安心して二子玉川発のバスの時刻表を何度も見る
http://www.keikyu-bus.co.jp/airport/02_10.html

第1ターミナル、第2ターミナル。国際線ターミナル。同じ羽田と言えど、降りる場所が3つにも分かれている。これは羽田トラップだと私は思う。

 

行き先によって、空港の場所そのものが違う。これで同じ羽田といええるのか。羽田、羽田、成田じゃなくて、羽田だよ、と覚えていてもそこからさらにどこに行くのかわかれるのだ。これをトラップと言わずして何といおう。初めてだったら、「えー、そんな~、早くいってよ~」となるはずである。

飛行機のチケットにはよく見るとちゃんと「羽田第二ターミナル」と書かれている。でも知らないと見過ごすと思う。初めての人は、きっと降り間違えるか、直前にパニックになるか、違いない。

ここで降りる場所を間違えたら永久に飛行機に乗れないに違いない。乗り間違えてもいいが、降り間違えたらアウトだと思う。そう考えただけで冷や汗が出る。ごくりと唾液を飲み込んで、検索とシミュレーションを続ける。

8:15のバスに確実の乗るためには、何時にバス停について並べばいいのか?


GW1日前の込みぐあいって、どれぐらいなんだろうか。


多分、8:00にバス停に着くためには、7:40ぐらいに家を出れば間に合うよな。。。

 
この作業が楽しいという人の気が全く知れない。不安しかない。

というわけで、この調子で作り上げた分刻みのスケジュールができあがった。

雨降りバージョン、遅れたバージョン、お腹空いたバージョンなど、何パターンか作ったのだが

当日採用したスケジュールはこれ。

【東京→高知 桂浜 1日でまわるスケジュール】

07:40 家出る
08:00 二子玉川駅
08:15 羽田(第二ターミナル経由)行 リムジンバス発 →(実際には時間違った)
09:20 羽田(第二ターミナル着
09:40 空港でチェックインと荷物預け完了
10:40 手荷物検査のところを通る
11:05 ANA563便乗り込み
12:30 高知龍馬空港
      とさでん交通 高知駅前観光バス 乗車(発車時刻は飛行機到着と連結している)
      はりまや橋バス停まで、約30分
      高知市内、ガイドブックに載っていた一人で食べられる60年の老舗カフェ「ふぁうすと」でパンケーキ食べる
      高知駅前の高知ホテルにチェックインして荷物預かってもらう
14:48 (高知駅発最終)1日周遊のバスで桂浜へ
17:00 桂浜発
18:00頃 高知駅到着


つづく