普段行きつけない本屋に行くと、大体いいことがある、という件について
普段行きつけない本屋に行くと、大体いいことがある。
今、大体どの書店でも在庫切れの本を探していて、アマゾンや池袋のジュンク堂や丸の内の丸善などに行けばあるのは知っているのだが寄る機会がなく、その本に出合えればラッキーという形で、通りかかった本屋に寄っては、ないなーと確認するのを繰り返していた。そのようにして神保町の三省堂書店に立ち寄った。三省堂書店は半年か一年か、それぶりぐらいである。たまたま週末で古本まつりと重なっていた神保町はたいそう混んでいた。この街に限っては活気があるのは嬉しい。本を読む人が多いということだから。そのようにして入った店内はたいそう混んでいた。慣れない本屋に来ると、探していた本がどこにあるのかうろうろと探す羽目になる。慣れた書店と配置が異なるからだ。この辺にあるのではないか、という見当が、当たらない。左右盲を持っていて極度の方向音痴なので何度も店内地図まで戻るのだが、目当てのコーナーにたどり着けない。しかしそれもいつものことなので、うろうろとしているうちに、他の本に目を取られて見入る羽目になる。楽しい誤算である。
そのように焦らず、ぶらぶらとした心持でいる時、大体いい本に出合う。
この日は、迷った先に趣味、美術コーナーがあった。そして特集の面置きが、塗り絵だったのである。少し前に大人の塗り絵がはやった。正統派のたいそう繊細ぬりえだった。1冊購入して1ページ塗ってみたが、私は塗るよりも描きたかったのだと思い当たった。
思い当たったが絵を描くに手を付ける時間がなく、気持ちだけそのままになっていた。
それが、今また塗り絵ブームが来ていた。その絵が、とてもぐっときたのである。授業の間に、確かにこういう絵ばかり描いていた、そしてこういう絵を描きたかったよね、というような、北欧のプリント柄や、現代アートや、ブランドのプリントなどを思わせる、柄が並んでいたのであった。
塗るのは向いていないのを知っていたのでいそいそと自宅に帰った。
調べると、
という記事があった。NEVERまとめには塗り絵に関する沢山の記事があった。きっとずいぶん前からブームなのだろう。作者の世代は同じなのかもしれなかった。私の空想みたいなところを絵にして発信している人が世界中にいるかと思ったら嬉しくなった。嬉しくて、また落書きをはじめられた。
もう一人、面置きになっている本の中に、マリオ曼荼羅という独特の絵を描く人の本があって、そのフォルムや色に惹かれた。すごくいいと思った。ライブペイントをやっている、とあって、ものすごく見たいと思った。
自分の中のコンパスの針が触れている、と感じられる瞬間そのものこそ
この世に生きるギフト。
いいな、好きだな、と思うものを見つけられると生きていてよかったなと思う。
その時のうわーっと細胞が沸き立つ感覚、
自分も思考もなくなって時間の中に没頭している感覚。
その感覚とその時間こそがかけがえのないものだと思う。
好きな物は好きと言っていい。もう遠回りしないてそちらに行っていい。
面置きになっていた塗り絵の本
リラックス塗り絵 美しいケルト模様 (大人の塗り絵シリーズ)
- 作者: ミッシェルソリアック,Michel Solliec
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ROMANTIC COUNTRY -THE SECOND TALE- ロマンティック・カントリー-2番目の物語- (「COCOT」のいきものたちと秘密の森の物語)
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物語のある美しい塗り絵 ロマンチック・ジャーニー (大人の塗り絵)
- 作者: INKO KOTORIYAMA
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